2008.04.12 Saturday
ラットマン / 道尾秀介

近頃、はずれが多かったので、一揆に読みたくなる本と久々の対面で嬉しい。面白い本は、50ページで面白いという『匂い』がしてくる感じがする。
主人公は30歳くらいの男性、エアロスミスのコピーバンドを学生時代から続けている。数年前、恋人のドラムスがバンドを引退して、変わりに妹がドラムスになった・・・。ここまでは、恋の三角関係か? と読んでいくと、主人公の暗い『家族』にまつわるトラウマが出てくる。ラットマンとは、心理学で有名な絵からのタイトルらしい。同じねずみ顔の絵が、動物の絵の続きに並ぶと『ねずみ』に見えるし、人間の顔の絵に並べると『親父顔』に見える。思い込みとか、トラウマとかを上手に利用して若者たちを主人公にしたミステリー。殺人事件が起きて、さぁ、バンドはどうなる?
次はどうなる? 真相は? そこに必然性は? ワクワク
次の作品が楽しみな作家が増えました。☆☆☆☆☆
是非、読んでみてください。面白い!
思い込みで読んでいると作家の思う壺にしてやられる・・・

CALENDAR